洗濯しても衣類に黒いごみがつくので洗濯槽クリーナーを試す
ある日、ワイシャツにアイロンをかけようとしたら、ワイシャツに黒い小さなカスがこびりついているのを見つけました。干しているときについたのかなと思いながら、爪ではがしてアイロンをかけて気にしないでいました。
ところが、それから毎回洗濯をしたワイシャツに黒いカスがついていることに気づきました。よく調べてみると、どうやら洗濯槽に黒カビがついたことが原因のようです。
洗濯槽の汚れを落とさないことには、洗濯物に黒カビが毎回ついてしまうことになります。そこで、酸素系洗剤と塩素系洗剤をそれぞれ試してみました。
酸素系洗剤で洗う
洗濯槽を綺麗にするためには、2種類の方法があります。それは、酸素系洗剤で洗う方法と、塩素系洗剤で洗う方法です。
まず、大前提として、洗濯槽を綺麗にするためには、洗濯槽用の洗剤を使わなければなりません。人によっては普通の酸素系・塩素系洗剤を使えばいいという人もいますが、洗濯槽自体にダメージを与える場合があるので、必ず「洗濯槽用」と明記されているものを選びましょう。
さて、酸素系と塩素系では作用が異なります。
酸素系はカビを浮かせ安くして、はがして洗い流すためにつかいます。
これに対し、塩素系は、カビを溶かしてしまいます。そのため、塩素系の方が強力な洗浄効果をもっており、1回の使用で殆ど場合はカビを滅却することができます。
酸素系は、カビを浮かせて流すため、一度の使用では表面のカビがとれただけで、まだすべてのカビが取れていないこともあります。また、浮かび上がったカビはすぐにとらないと、次の洗濯物についてしまうこともあります。
このことから、洗濯槽の汚れがひどい場合には塩素系を使い、2~3カ月に一度、定期的に掃除する場合には酸素系を使う、というような使い分けが望ましいと思います。
特に、汚れがひどい場合には臭いもするようになるようですが、私の家の洗濯槽からは臭いはしなかったので、それほど汚れていないと考え、まずは酸素系を使ってみました。
洗濯槽に水を溜めて、酸素系の洗剤を投入し、2~3時間洗濯機の動きを止めて、つけ置きの状態にします。そして、洗濯機を再び動作させます。すると、カビが浮いていることがわかりました。
そのまま洗濯機の水を流して、いざ洗濯をしてみると、まだカビがついてきます。その後2~3回、酸素系洗剤で洗濯槽を洗ってみましたが、カビの量は一向に減る気配がありません。これはかなり汚れが酷そうだ、ということで、塩素系を試すことにしました。
塩素系洗剤で洗う
塩素系洗剤にも色々と種類があります。ホームセンターやドラッグストアでは300~400円程度で売られているものもありますが、安いものはそれなりの効果しか得られなかったり、洗濯槽を傷つけてしまったりすることもあるので、メーカー推奨の洗剤を使うことにしました。
メーカー水晶の洗濯槽クリーナーにも東芝やパナソニックなど、複数の会社が出しています。今回はパナソニックの洗濯槽クリーナーを使うことにしました。理由は、私が使っている洗濯機がパナソニック製ということと、レビューの評判がいいからです。
パナソニックの洗濯槽クリーナーは恐らく、洗濯槽クリーナーの中では一番高いのではないでしょうか。2000円弱でした。
わたしの持っている洗濯機はNA-FS60H6という機種です。これには「槽洗浄」というコースがあります。
まずは衣類が入っていないことを確認し、水栓を開きます。
ふたを閉めて、電源を入れ、「コース」ボタンを「槽洗浄」が赤く光るまで押します。
「スタート/停止」ボタンを一回押すと、給水が始まります。
給水が終わって、洗濯槽が回り始めたら、「スタート/一時停止」ボタンを押して、一旦運転を止めます。
ふたを開けて、洗濯槽クリーナーを全部投入します。このとき、洗濯槽ギリギリまで水を入れておきたい場合には、自分で水を汲んで追加します。ギリギリまで入れておくと、槽の上の方まで汚れがついているときに落すことができます。
※ギリギリといっても入れすぎると洗濯機が勝手に判断して脱水を始めてしまいます。放っておくと全部脱水されてしまうので、最初の水位のところまで脱水してから、一時停止して電源を切ります。その後、再度電源を入れて、槽洗浄にしてスタートします。
ふたを閉めて、「スタート/一時停止」ボタンを押すと、動作を再開します。
槽洗浄コースがついている機種の場合は、後は放っておくだけです。終わるまでに11時間ほどかかります。
この洗濯槽クリーナーには、洗濯機に「槽洗浄をしている」旨を知らせる張り紙がついているので、洗っている間は、誰かが間違えて開けないように、この紙を洗濯機のふたに挟んでおきましょう。
また、塩素系洗剤で洗濯槽を洗うのは1年に1回という注意書きがされています。そのため、いつ頃に洗濯したのかを記録するシールも入っているので、今日の日付を書いて洗濯機に貼っておきましょう。
塩素系洗剤は、刺激臭がするので、洗濯機の近くに窓がある場合には窓を開けて換気をしましょう。また、漂白作用があるので、塩素系洗剤を使っているときに洗濯物を入れてはいけません。
さらに、24時間以上塩素系洗剤を洗濯槽にいれたままにしておくと、故障の原因になるとのことなので、塩素系洗剤を投入したら、速やかに槽洗浄をしましょう。
下の写真は、洗浄中に中の様子を見るために開けたものです。最初の時よりも水が濁っています。
塩素系の洗剤を使うと、洗った後に塩素の臭いがするようなので、2~3回は水洗いだけで洗濯機を回して流した方がいいでしょう。
槽洗浄の結果
結果はどうだったかというと、きれいになったようです。槽洗浄後の最初の1回だけは、まだ小さな黒カビがついているものもありましたが、明らかに数は少なくなっており、次からはまったく黒カビがつくことはなくなりました。
やはり塩素系の方が酸素系よりも圧倒的に効果があるようです。塩素系で洗った後に洗濯物を洗うと体に悪いのではないかと心配する人もいるようです。そういった方は、無理に塩素系を使うことはないかもしれません。ただ前述したとおり、酸素系は中々黒カビを完全に除去するのは難しいこともあります。そういったときには思い切って塩素系を使うことも一つの手ではあります。
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