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正しい鼻うがいで風邪対策をしよう

最近、子供が保育園からもらってきた病気をうつされたり、治ったと思ったらすぐに風邪を引いたりして、短期間に何度も39℃の熱を出す風邪を引くことが多くなり、風邪対策として、加湿器をつけたり、のど飴をなめたりマスクをしたりしていたのですが、それでも効果がなく、先日も39℃を超す熱が3日間も続いたため、いよいよ何か対策を考えなければいけないと本気で悩み始めた時に、父親から薦められたのが「鼻うがい」でした。
鼻うがいは、以前から「やってみたら」と妻にも薦められていたのですが、鼻が痛くなりそうだしちょっと怖いのでやる気にならずにいました。しかし、その効果はある、というようなことは聞いていたので、最近の病気がちな体調を健全な状態に戻すため、鼻うがいを実践することにしました。

我流の鼻うがい

父親は、コップなどに水を注いで、鼻を水面につけて吸い上げ、途中で鼻から出すだけだと言っていましたが、鼻から入れて口から出した方がきれいになりそうな気がしたので、まずは我流で鼻うがいをすることにしました。

鼻うがいを習慣づける

鼻うがいは外出から帰宅したときなどに毎回行うといいらしいのですが、生来の面倒くさがり屋なので、何かをしているときについでにできるようにしたいと考え、シャワーを浴びているときについでに鼻うがいをすることにしました。

鼻から吸うとむせる

シャワーの水圧を弱くして、鼻の穴に向けて噴射しつつ、鼻から息を吸うと、鼻の中に水が入ってきます。このとき、プールで水を鼻から吸い込んでしまった時のような痛みを感じます。しばらく吸っていると、鼻から入った水が口の方にでてきます。しかし、同時に気管の方にも入ってしまうようで、毎回鼻うがいをするとむせていました。

鼻から吸わずに上を向いて入れる

鼻うがいで鼻が痛くなるとは聞いていましたが、むせるというのは聞いていませんでした。そして、鼻から吸い込むとほとんどの場合、むせてしまいます。つまり、鼻から吸い込むという行為は間違っているということだと考え、吸い込むのをやめて、鼻の穴が上を向くように顔を上に向けたうえで、シャワーを鼻の穴にあててみました。すると、鼻の中に自然と水が入っていき、のどから出てきました。
勢いよく吸い込んでいるわけではないので、気管に水が入ることもなくむせずに鼻うがいをすることができました。

正しい鼻うがいについて

ここまでは我流の鼻うがいです。ここからは正しい鼻うがいの方法を調べたのでここに記録しておきます。

鼻うがいとは

鼻から専用の洗浄剤や生理食塩水を注入して、鼻の中のウイルスやほこり、うみその他の汚れを洗い流す方法のことで、鼻洗浄ともいいます。
鼻うがいを行うと、上咽頭まで洗うことができ、鼻をかむよりも奥の方まで洗浄することができます。上咽頭とは、鼻の奥と喉の境界付近のことです。
鼻うがいを正しく行うことは、アレルギー性鼻炎や花粉症、その他の鼻のトラブルに有効です。

真水を使わない

鼻うがいをするときには真水で行わないようにしましょう。真水で鼻うがいをすると、プールなどでよく経験する、鼻の奥や耳の奥が痛くなります。いわゆる「ツーン」とする感覚です。
これは体液と、鼻から入れた真水で、浸透圧が異なるためです。この痛みを避けるためには、鼻から入れる液体を、体液と同じ浸透圧にすることです。具体的には0.9%の濃度の食塩水を作ります。0.9%の濃度というと、1リットルの水に9グラムの食塩を溶かすということです。そんなに多くいらないという場合には、500mlの水に4.5グラムの食塩でもいいでしょう。
生理食塩水を自分でつくる以外に、市販されている鼻うがい用の洗浄液や、耳鼻科で処方してもらう方法もあります。最もコストが安いのは自分で生理食塩水をつくることです。

鼻うがいの方法

鼻うがいの方法には以下のものがあります。

  1. 鼻から洗浄液を入れて鼻から出す
  2. 鼻から洗浄液を入れて口から出す
  3. 口から洗浄液を入れて鼻から出す

最も簡単な方法は、1番目の鼻から入れて鼻から出す方法です。例えば洗面器などの大き目の器に生理食塩水をつくり、顔をつけて鼻から吸い込み、飲み込まないようにしてそのまま鼻から出します。鼻から吸い込むときは、片方の鼻の穴は押さえておき、片方ずつ吸い込むようにします。また、吸い込むときは勢いよく吸い込むと気管に入ってむせたり飲み込んでしまうことがあるので、ゆっくりと吸い込みましょう。この方法を5回程度繰り返します。鼻うがいをすると、鼻水などの、鼻の中にたまっていたものが出やすくなるので、生理食塩水が鼻から出た後で、弱めに鼻をかむといいでしょう。

2番目の方法が最もおすすめです。これは、鼻から途中まで吸い込んだ後、顔を上げて口まで生理食塩水が落ちてくるようにして、口から出す方法です。ただし、鼻から吸い込んで口に出す場合は、加減が難しく、飲み込んでしまうこともあります。それが嫌な場合には、小さな器に生理食塩水をつくり、それを直接鼻に流し込むとうまくいきます。市販されている鼻うがい用の洗浄液の中には、専用の道具がセットになっているものもあり、そういったものを使うのもいいでしょう。

3番目の方法は、鼻から入れて飲み込んでしまうのが嫌な人向けですが、かなり難しいので、慣れが必要になります。あまりお勧めしません。

鼻うがいの回数

一日のうち、何回、どのタイミングで鼻うがいをすればいいのか、ということです。
鼻の中に汚れやウイルスがたまっている状態のときに洗浄するのが最も効果的ですので、外出から帰ってきたタイミングや、起床時、就寝前と合わせて3回位が目安となります。
習慣づけるためには、朝起きたら鼻うがい、風呂に入るときに鼻うがい、寝る前に鼻うがい、など、鼻うがいをするタイミングを自分なりに決めてしまいましょう。

鼻うがいの注意点

鼻うがいの注意点としては、先にあげた、真水で行わないこともありますが、それ以外にも以下のようなことがあります。

  1. 鼻うがい後に力強く鼻をかまない
  2. 鼻うがい中に洗浄液を飲み込まない
  3. 炎症を起こしているときは無理にやらない
  4. 器具を使う場合は使い回ししない
  5. 生理食塩水用の塩はミネラル分の高いものや古いものを使わない

鼻うがい後に力強く鼻をかまない

鼻うがいをすると鼻水が出やすくなります。これを勢いよくかむと沢山でてすっきりするのですが、あまり強く鼻をかむと、洗浄液が鼻の中に残っていた場合、鼻の粘膜を傷つけることがあります。また、鼻は喉とつながっているほかに、中耳ともつながっています。そのため、鼻を強くかんだ際に中耳に洗浄液が入ってしまうと、中耳炎を引き起こす可能性があります。そういったことを避けるために、鼻をかむ前には洗浄液を鼻の中に残さないように心がけます。

鼻うがい中に洗浄液を飲み込まない

同様に、鼻うがい中に洗浄液を飲み込むと中耳に入ってしまうことがあります。生理食塩水を飲み込むこと自体は体に害はありませんが、中耳炎の危険があるので飲み込まないように注意しましょう。

炎症を起こしているときは無理にやらない

また、風邪を引いていたりして、鼻づまりなどの鼻が炎症を起こしているときには、無理に鼻うがいをすると、かえって中耳炎などを引き起こして逆効果になることがあるので、医師に相談するなどした方がいいでしょう。

器具を使う場合は使い回ししない

鼻うがいをするときに、ネティポットや専用の洗浄器具を使って行う場合、家族であっても使いまわすのはやめましょう。これらの道具は鼻に直接挿すので、他人の雑菌やウイルスを取り込んでしまうことがあります。ノズルを変えることができるようなものの場合には、必ず取り替えましょう。

生理食塩水用の塩はミネラル分の高いものや古いものを使わない

体液と浸透圧を同じにするために使う食塩は、家庭で作る場合にはキッチンに置いてある普通の食塩を使うのが一般的ですが、ミネラル分などの不純物を含んでいるために、長期にわたって使い続けると鼻の粘膜に悪影響を及ぼすことがあります。また、古くなった塩を使うことも同様の危険性があります。なるべくなら、医療用に用いられる不純物の少ないナトリウム塩や、それが手に入らない時は市販されている鼻洗浄用の塩を使いましょう。

ネティポットとは

鼻うがいをするときに有効な道具として、ネティポットをとりあげることもあります。ネティポットとは、インドで鼻うがいをする際に用いられる水差しです。500ml程度の容量で急須のような細長い口がとりつけられています。これを一方の鼻の穴に挿しいれて洗浄液を鼻に送り込むことができます。

市販されている鼻洗浄液

市販されている鼻洗浄液を使うことも一つの手です。

ハナノア

小林製薬から販売されている鼻うがい用の道具です。洗浄液と洗浄器具のセットになっており、洗浄液は単体で別売されています。

ハナクリーン

東京鼻科学研究所から販売されている鼻うがい用の器具です。温度、濃度、水圧を調節しながら鼻洗浄を行うことができる市販の鼻洗浄器具です。温度は温度計や水量目盛でチェックし、濃度は専用の洗浄剤「サーレ」を使うことで適切な浸透圧が保たれます。また水圧は圧力自在ポンプで調整できます。
専用の洗浄液「サーレ」は、99%以上が塩化ナトリウムで、香料としてメントールやペパーミントが使われているため、使用後は清涼感も得られます。
ハナノアよりも大がかりなセットになっている分、鼻うがい初心者でも安心して使えるつくりになっているようです。

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