子どもが熱性痙攣になったときの対処
先日、2歳1か月の息子が発熱し、ぐったりと昼寝をしていたら、1時間くらいしてむくっと起きて、私のところにやってきました。
「ご本、読みたい」というので、「好きな本を選んで」と言いましたが、特に選ぶ気配がありません。
最近、息子はソファに横になった私の上で寝っ転がるのが好きで、今回もリラックスさせようと横にしていたら、そのうちに息子は寝てしまいました。わたしもそのままウトウトとしていると、いきなり息子がビクッとして起きだし、ガクガク震えだしました。
目線は右上を見て、呼吸は一応できているけれど怪しく、唇は紫色(チアノーゼ)、そのうちに泡を吹きだしました。
震えた後は体を突っ張るような動きをし始めて、吐くのかと思って風呂場に連れていきましたが、吐くことはありませんでした。
痙攣は2~3分続き、やがて治まりましたが、泣くこともなくぐったりとしてしまいました。呼吸はしていました。
痙攣しているときに救急車を呼ぶと、すぐに救急車が来てくれて、車両に乗り込みました。状況をヒアリングされ、そのうちに息子は寝てしまいました。
病院での診断
病院に搬送されてからは、すぐに医師に診てもらうと、「これは熱性痙攣ですね。」と言われました。熱が急に上がったときにおこる痙攣で、特に後遺症などがあるわけではないとのことでした。
痙攣を抑える座薬(ダイアップ)を処方されて、その場で座薬を入れて45分ほど様子を見て、何でもないのであればそのまま帰っていいとのことでした。
救急車からは私が抱えて診察室までいきましたが、その間は泣いていました。座薬を入れてしばらくは泣いていましたが、そのうちにベッドで寝てしまいました。唇の色は赤みが戻っていました。
45分後に医師が状況を見に来てくれて、再度痙攣を起こすなどの症状がないため、問題なしと診断し、帰ってもいいということになりました。
病院でタクシーを呼んで、来るのを待っている間、「おみず」と言うので、ペットボトルの水を購入して渡そうとすると、ペットボトルのあるところとは全然別のところに手を伸ばして空をつかもうとしたり、目が半目開きになっていてしっかりとしていなかったりするのが心配で、再度診察を受けたところ、これはダイアップという薬の特徴で、しばらくはボーッとしたり眠りやすくなったりするということでした。
ダイアップ(座薬)の2回目を入れるか否か
さて、病院で処方してもらった座薬のダイアップは2回入れるもので、2回目は1回目を入れてから8時間後に入れるように、とのことでした。
ダイアップについては、医師は2回目を入れるようにという指示でしたが、その後、薬を持ってきてくれた薬剤師は、熱が下がった場合は2回目を入れる必要はない、と言いました。
両者でいうことが食い違っているので悩みました。
息子が2回目を入れるとしたら23時でしたが、その時に熱を測ると36.2℃に下がっており、入れない方がいいのか入れた方がいいのか夫婦で話し合いました。
ネットの情報を鵜呑みにするつもりはなかったのですが、心配なので調べたところ、以下のようなことがわかりました。
- ダイアップは痙攣を予防する薬で、熱が急激に上がったときに痙攣を起こすのを抑制する働きがある。
- 子どもは熱のアップダウンが激しく、いったん下がったからといって安心できない。
- ダイアップは副作用が少なく安全な薬である。
- ダイアップは1回目は8時間、2回目は1~2日間効果が持続する。
- ダイアップの副作用は眠気、ふらつき。
このことから、夜中に再び熱が上がって痙攣を起こすことを予防するために、熱は平熱でしたが2回目を23時に入れました。
ところで、今回の発熱はただの風邪だろうということでした。インフルエンザの検査を受けましたが陰性でした。
発熱する前に軟便になり、熱が出てからはかなり緩い下痢を2回していました。
熱以外の症状は特になく、鼻水も出ていなければ咳もひどかったわけではありません。医師に診てもらったところ喉も赤くないということでした。
熱性痙攣は20人に一人くらいの割合で発症し、両親のどちらかが熱性痙攣になったことがある場合、より高い確率で発症することがあるようです。
また、熱性痙攣になったときには、強く動かしたり、大声をかけたり、舌をかまないように口に何かを入れてくわえさせたり、というようなことを、無理にやらない方がいいようです。
熱性痙攣自体は深刻なものではないので、知っていれば冷静に対処できるかもしれませんが、深刻な痙攣もあるので、素人が熱性痙攣であると判断することは難しいと思います。痙攣したらすぐに病院にいくべきでしょう。
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