HOME生活感想パレートの誤算:柚月裕子

パレートの誤算:柚月裕子

「パレートの誤算」は、NHKのドラマ化もされたということなのできっと面白いのだろうと思い読んでみました。

パレートとは、「パレートの法則」を考えたイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートの名前です。
「世の中の出来事は、20%で回っている」という考え方で、例えば、ある会社の売上の80%は20%の顧客が払っている、というような考え方で、80対20の法則ともいわれます。

この小説は生活保護受給の闇をテーマにしています。
舞台はある市役所の社会福祉課で、主人公は新人の女性・牧野聡美。
本人は社会福祉課で生活保護の仕事をする気はなく、配属されてがっかりしています。
生活保護を受給している人たちには、働きもせず努力もせず、支給されるや否やパチンコなどに使ってしまうような人もおり、そういう現実に嫌気を感じながら仕事をする中、ベテランケースワーカーの山川に、やりがいがあることを教えられ、尊敬の気持ちを抱きます。
しかし、ある日、山川は火事に巻き込まれ死んでしまいます。
徐々に判明していく、山川と反社組織とのつながり、牧野は山川の死の真相を知るために仕事を利用して探偵のように調べていきます…という内容です。

最終的に、序盤で疑問点とされた伏線が回収されていくのですが、その回収の仕方がかなり大雑把だったかなというのが残念なポイントです。
例えば山川の腕時計とか。
それでもサスペンスとしてとても面白く、ドラマ化も頷ける内容でした。

関連記事

野生のロボット:ピーター・ブラウン

野生のロボットは、子供向けの本です。 うちの子に読ませたら読むのではないか?と考えて手に取りました。 うちの子は、なかなか本を積極的に読まず、漫画やゾロリなど読みやすいものばかりを読んでしまいます。も…続きを読む

砂の城:荻原浩

会社を解雇され、離婚をし、家もなくなった男が行き着いた先はホームレス。 彼は、公園で寝泊まりするようになりますが、そのうちに、公園の隅でいつも占いをしている男に話しかけるようになり、占いの客引きを始め…続きを読む

ひとり旅日和:秋川滝美

主人公の日和(ひより)は、24歳のOLです。性格は内気で人と会話するのが苦手、要領もよくありません。だから会社でも上司に怒られてばかり。 そんなある日、自分を採用してくれた社長から旅を薦められます。 …続きを読む

すべてがFになる:森博嗣

「すべてがFになる」は、過去に両親殺害を疑われる天才科学者の殺害がどうして起こったのか、を解決していく話です。 テンポよく話が進むため非常に読みやすいと感じました。 違和感があったのは、登場人物のほと…続きを読む

13階段:高野和明

「13階段」は映画にもなった有名な小説です。サスペンス物ということで読んでみました。 主人公は過去に不慮の事故で相手を死に至らしめてしまった、三上という青年です。彼は刑務官の南郷に誘われて、死刑囚の冤…続きを読む

深い河:遠藤周作

しばらくミステリー物ばかり読んでいたので、別のジャンルを読もうということになり、たまたまネットで紹介されていた旅物を読むことにしました。 そのうちの一冊として紹介されていたのが、「深い河」でした。 遠…続きを読む

仮面ライダーBLACK SUN(AMAZON PRIME VIDEOドラマ)

西島秀俊・中村倫也主演のAmazon Prime Video限定ドラマ「仮面ライダーBLACK SUN」が、2022年11月1日から放映されたので見てみました。 元は仮面ライダーBLACKという、平成…続きを読む

ブレイブ・ストーリー上中下:宮部みゆき

小学生低学年から中学年にかけての子どもに、本を読んでほしいと願う家庭で起こる問題の一つが、「かいけつゾロリから抜け出せない問題」だそうです。 いかにゾロリが偉大であるかの裏付けでもあるこの問題、本を自…続きを読む

DC がんばれ!スーパーペット(映画)

「DC がんばれ!スーパーペット」は、ワーナーブラザーズのCGアニメ映画です。 この映画も、他の映画を見ているときに流れた広告を見て、子供が「今度はこれを見たい」といったのがきっかけで、ある暇な休日の…続きを読む

ゴーストブック おばけずかん(映画)

映画館で本編を見る前にやっている予告編を見ているときに、このゴーストブックが流れ、実写であることで面白そうだなと思い、子供に薦めて見に行ってみました。 出演に新垣結衣が出ているところも売りなのでしょう…続きを読む