HOME生活感想すべてがFになる:森博嗣

すべてがFになる:森博嗣

「すべてがFになる」は、過去に両親殺害を疑われる天才科学者の殺害がどうして起こったのか、を解決していく話です。
テンポよく話が進むため非常に読みやすいと感じました。
違和感があったのは、登場人物のほとんどが死者が出ているということにそこまで感情的にならずに平然とふるまっている感じがするところや、主人公である西之園萌絵は20歳のお嬢様なのに、被害者の身内に話しかけるとみんななんの拘りもなく話をしてくれるところでしょうか。その部分はある意味ご都合主義に感じてしまうところでもありますが、おそらく登場人物はほとんどが学者でしかもエリートであるため、普通の人とは少し違う感覚をもっており、それが現れている、と考えれば納得できます。

また、この本が書かれたのは1998年でようやくインターネットが広まり始めたところ、光回線もない時代です。
それなのに未来のことを予見しているようで、作者の知識量の豊富さをうかがい知れます。

あとがきを読むと、この本は10巻までシリーズ化されており、当初「すべてがFになる」は4巻目の話になる予定だったとのことです。
500ページを超す長編ではありますが、サクサク読み進められるのでお勧めです。

関連記事

さかなのこ(映画)

さかなクンの自伝「さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生! 」を元に映画化したものが「さかなのこ」です。 最初、映画館の広告でこれをみたときに、おもしろそうだなと思いました。 短期間に再び映画館に行…続きを読む

まっしょうめん!:あさだりん

わたしの息子が剣道をやってみたいということで道場に通い始めました。 といってもいつまで続くかわからないので、まずは竹刀だけ買って習わせています。 竹刀は消耗品のため、特に小学生用などは2000円程度で…続きを読む

仮面ライダーBLACK SUN(AMAZON PRIME VIDEOドラマ)

西島秀俊・中村倫也主演のAmazon Prime Video限定ドラマ「仮面ライダーBLACK SUN」が、2022年11月1日から放映されたので見てみました。 元は仮面ライダーBLACKという、平成…続きを読む

ゴジラ-1.0(映画)

ゴジラと言えば日本が誇る怪獣映画です。 多くはゴジラが現れて町を破壊するため、どうやって追い払うか、ということをテーマとして描かれるか、もう一匹別のモンスターが現れて、それをゴジラが撃退する、という話…続きを読む

あんじゅう―三島屋変調百物語事続:宮部みゆき

「あんじゅう―三島屋変調百物語事続」は、三島屋変調百物語シリーズの第2巻です。 主人公おちかが、この世ならざるものの仕業と思われる体験をした人たちから、その不可思議な話を聞く、というストーリーです。 …続きを読む

黒祠の島:小野不由美

黒祠とは、明治時代の祭政一致政策の折に様々な神を統合して再編成しようとした際に、統合を免れて、その地域で独自の宗教となったものを意味します。黒祠=邪教というとらえられ方もします。 そのような独自の宗教…続きを読む

パラドックス13:東野圭吾

ある日、地球上に何が起こるかわからない異変が迫ります。 それは13秒間だけ起こる異変で、その間には極力危険なことはしないように、というお達しが警察になされます。 しかし、その13秒間に犯人を追っていた…続きを読む

64(ロクヨン):横山秀夫

「64(ロクヨン)」は、三上という県警広報官が刑事部や新聞記者たちとの板挟みにあいながら、昭和64年に起こった誘拐殺人事件に絡めた警察内で起こっている動きを追っていく、という物語で、実話がモチーフにな…続きを読む

連続殺人鬼カエル男:中山七里

数年前に動画配信サイトの無料枠で「連続殺人鬼カエル男」というドラマが配信されていました。 そのときに興味がわいたものの、結局見ないでそのままにしてしまいました。 それからしばらくして、その原作が小説と…続きを読む

ゴーストブック おばけずかん(映画)

映画館で本編を見る前にやっている予告編を見ているときに、このゴーストブックが流れ、実写であることで面白そうだなと思い、子供に薦めて見に行ってみました。 出演に新垣結衣が出ているところも売りなのでしょう…続きを読む