HOME生活感想殺人鬼フジコの衝動:真梨幸子

殺人鬼フジコの衝動:真梨幸子

サスペンス物を読むのが楽しくなってたどり着いてしまった一冊、それが「殺人鬼フジコの衝動」でした。
この本、だいぶ胸糞悪くなる描写が多いです。
とにかくフジコの生い立ちが酷いし、学校でのいじめも酷いです。
そうしているうちに感覚がねじ曲がって成長していってしまったフジコが殺人を平気で犯すようになっていく、というストーリーです。
真梨幸子という作家は、こんな気分の悪くなる描写をさせたら右に出る者はいないのではないかというほど、こういう系統の本を書いているみたいです。
読後感はよろしくありません。
しかし、つまらない、ということもありません。
なんでこの本を読んでいるんだろうと、途中でふと考えてしまいます。
読み終わって、ため息をついて、もうこの作者の本はいいかな、と思いました。
こういう読後感を味わいたい気分の時には、この作者はお勧めのようで、他の著書もこのテイストで書かれているみたいです。
読者を選ぶ本ではありますが、こういうドロドロとした気分の悪くなる話に興味があるという人にはいい本ではないでしょうか。

関連記事

砂の城:荻原浩

会社を解雇され、離婚をし、家もなくなった男が行き着いた先はホームレス。 彼は、公園で寝泊まりするようになりますが、そのうちに、公園の隅でいつも占いをしている男に話しかけるようになり、占いの客引きを始め…続きを読む

ブレイブ・ストーリー上中下:宮部みゆき

小学生低学年から中学年にかけての子どもに、本を読んでほしいと願う家庭で起こる問題の一つが、「かいけつゾロリから抜け出せない問題」だそうです。 いかにゾロリが偉大であるかの裏付けでもあるこの問題、本を自…続きを読む

まっしょうめん!:あさだりん

わたしの息子が剣道をやってみたいということで道場に通い始めました。 といってもいつまで続くかわからないので、まずは竹刀だけ買って習わせています。 竹刀は消耗品のため、特に小学生用などは2000円程度で…続きを読む

深い河:遠藤周作

しばらくミステリー物ばかり読んでいたので、別のジャンルを読もうということになり、たまたまネットで紹介されていた旅物を読むことにしました。 そのうちの一冊として紹介されていたのが、「深い河」でした。 遠…続きを読む

震える岩 霊験お初捕物控:宮部みゆき

わたしは、いわゆる時代物と呼ばれる、江戸時代など過去の時代背景を題材にした本を割と読みます。 以前は藤沢周平ばかりを読んでおり、その世界観や必殺技などに魅せられていました。では次に誰の時代物を読もう?…続きを読む

パレートの誤算:柚月裕子

「パレートの誤算」は、NHKのドラマ化もされたということなのできっと面白いのだろうと思い読んでみました。 パレートとは、「パレートの法則」を考えたイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートの名前です。 …続きを読む

砂の女:安部公房

昆虫好きの主人公が、昆虫採集のために砂丘にいったところ、砂丘にあいている砂の穴の底に連れていかれ、そこから脱出できなくなってしまう、という不思議な話です。 砂に囲われた盆地、というよりはほぼ穴という感…続きを読む

半落ち:横山秀夫

横山秀夫という作家の本はこれで2冊目です。 ここまで読んだ感想としては、この人の本はとても読みやすいということです。 一番最初にナゾとされている問題提起があり、そのオチに向かって突き進んでいくスタイル…続きを読む

すべてがFになる:森博嗣

「すべてがFになる」は、過去に両親殺害を疑われる天才科学者の殺害がどうして起こったのか、を解決していく話です。 テンポよく話が進むため非常に読みやすいと感じました。 違和感があったのは、登場人物のほと…続きを読む

ワンダー:R・J・パラシオ

初夏に本屋に行くと、若年層のコーナーには、夏休みの読書感想文用に推薦図書が並びます。 ワンダーはその中に、5・6年生用ということで置かれていました。 全く内容は知らなかったのですが、表紙が気になって少…続きを読む