レッツ!スクラッチ (4) インベーダーゲームをつくろう ― ゲームを設計しよう
おまたせしました!
「レッツ!スクラッチ」第4回目は、いよいよゲームをつくっていきます。
その中でも、今回はインベーダーゲームをつくります。
ゲームを設計しよう!
まずはどんなゲームにするのか、企画をたてます。
いきなりプログラムをつくると思いましたか?
どんなゲームでも、いきなり作り始めることはありません。
一番最初にやることは、どんなゲームをつくるのか、どういうルールにするのか、どういう手順でつくっていけばよいのか、という設計をすることです。
設計をきちんとしておけば、次に何をすればよいのか、まようことがありません。
みなさん、紙とえんぴつは用意しましたか?
最初はかんたんなものからつくろう!
ところで、みなさん、ゲームをつくると言えば、普段スイッチやスマホゲームで遊んでいる、おもしろいゲームをつくりたい、と思いますよね?
でも、それらのゲームをいきなりつくることはできません。
あまりにも複雑すぎるからです。
どんなプログラマーでも、最初はものすごいかんたんなものからはじめています。
いきなり複雑なものをつくろうとしても、どうやっていいのかわからないし、いつまでたっても完成しないので、そのうちに飽きてしまいます。
まずは、かんたんなものでいいから、きちんとしたルールにのっとったゲームをすばやく完成させて、ゲームを作る楽しさを味わってください。
初心者はモノマネをしよう!
もう一つ、大事なことです。
最初から、何も見ずに自分の考えたオリジナルゲームをつくることはできません。
中にはできる人もいるかもしれませんが、それはすでにプログラミングの経験がある人です。
プログラミングをしたこともなく、いきなり自分の考えたゲームをつくることはまずできません。
最初はだれかがつくったプログラムをまねしてつくりましょう。
例えば、お絵かきをするときだって、何かを見て書きますよね?
それをくり返しているうちにだんだん書き方に慣れてきて、やがて何もみないでも自分で好きなように絵をかけるようになるのと同じで、プログラミングも最初はだれかのプログラムを見てつくります。
やがてどういうときにどうすればよいのかがわかってくるので、そうしたら自分のオリジナルのプログラムをつくればよいのです。
さて、脱線してしまいましたが、まずは設計をするのでしたね。
インベーダーゲームの設計
インベーダーゲームの設計は、以下のように考えました。
- 画面は1つだけでスクロールはしない
- プレイヤーは1人だけ
- プレイヤーは左右にしか動かない
- プレイヤーはたまを発射できる
- たまは画面のはしに行ったら消える
- たまは敵に当たると消える
- たまが敵に当たると点数が1点入る
- たまは一発しかうてない
- 敵は1体だけ現れる
- 敵は画面の一番上から現れて左右どちらかに動き続ける
- 敵が画面のはしまで来たら、一段下に下がって反対側に動き出す
- 敵がプレイヤーのいるところまで下がったらゲームオーバー
- プレイヤーが発射したたまに敵があたると敵は消える
- プレイヤーが発射したたまに敵があたると点数が増える
- 敵が消えると、画面の一番上から敵が現れる
- 点数が5の倍数になると敵のスピードが上がる
もっとアイディアを付け足すことはできます。
例えば、ある点数になったらボスを登場させるとか、敵を倒すとたまにアイテムが落ちてきて、それを取ったらたまのスピードが上がるとか。
敵に体力を設定して、体力がなくなるまでたまを当てないと倒せない、というアイディアもいいでしょう。
でも、こういったアイディアは今はまだやめておきましょう。
ふくらませすぎると、なかなか完成しなくなるからです。
大事なことは、
- どういうゲームか?
- ルールははっきりとしているか?
- どういうときにゲームが終わるのか?
ということです。
この時点でルールがきちんとできていないと、ゲームとして完成させることができません。
オリジナルのゲームを考えるときは、ルールにおかしなところがないか、チェックしましょう。
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