RPGツクールMV:デプロイしたファイルをCordovaプロジェクトに移してAndroid端末で動作確認するバッチファイルをつくる
RPGツクールMVでつくったゲームをデプロイすると、wwwフォルダが生成されます。
このwwwフォルダをCordovaプロジェクトのwwwフォルダにコピーすると、Android端末で動作させることができます。
RPGツクールMVでつくったゲームをAndroidスマホで動作させるために必要な手順として、「RPGツクールMVでデプロイ」→「Cordovaプロジェクトにコピー」→「Androidスマホに転送」という処理を手動で毎回行うのが面倒だったため、バッチファイルにしてみました。
batファイルをつくる
テキストファイルを開き、以下を入力して、「.bat」で保存します。
@echo off
set deploy_dir=c:\users\xxx\desktop\depl\project\www
set copy_dir=c:\cordova\test\www
set cordova_project=c:\cordova\test
set /p answer=”デプロイしたファイルをCordovaプロジェクトに移しますか?(y/n)”
if /i {%answer%}=={y} (goto :firstbat) else (goto :secondbat)
:firstbat
rd /s /q %copy_dir%
mkdir %copy_dir%
xcopy %deploy_dir% %copy_dir% /i /s
:secondbat
set /p answer=”Android端末で動作確認しますか?(y/n)”
if /i {%answer%}=={y} (goto :yes)
exit
:yes
cd %cordova_project%
cordova run android
exit
1行目「@echo off」は、コマンドをコマンドプロンプト画面に表示しないようにする、という意味です。
2~4行目の「set」は変数に値を入れる、という意味です。
この場合は、deploy_dirにRPGツクールMVでデプロイしたファイルのwwwフォルダまでのパスを指定します。
copy_dirにCordovaプロジェクトのwwwフォルダまでのパスを指定します。
cordova_projectにCordovaプロジェクトのフォルダまでのパスを指定します。
変数に代入した値を使う場合には%変数名%と書いて使います。
5行目「set /p answer=”***”」は、「/p」が入力を受け付ける、という意味で、続くanswerに入力した値が格納されます。
6行目「if /i {%answer%}=={y} (goto :firstbat) else (goto :secondbat)」は、入力した内容がyならば、:firstbatと書いた行にジャンプ、そうでないならば:secondbatと書いた行にジャンプするという内容です。
8行目「rd /s /q %copy_dir%」は、cドライブ以下のcordova\test\以下のwwwフォルダを削除するという意味です。
9行目「mkdir %copy_dir%」は空のwwwフォルダを同じ場所につくります。
10行目「xcopy %deploy_dir% %copy_dir% /i /s」は、「c:\user\xxx\desktop\depl\project\www」フォルダ内のファイルとフォルダを、「c:\cordova\test\www」フォルダにコピーします。
/iは、コピー先にディレクトリ(フォルダ)がない場合には新規作成する、というオプションです。
/sは、ファイルが存在する場合にディレクトリごとコピーする、というオプションです。
12~13行目は、2~3行目と同様に、入力された値がyならば「:yes」の行にジャンプします。そうでない場合はexit(終了)します。
16行目「cd %cordova_project%」は、カレントディレクトリをc:\cordova\testに変更しています。
17行目「cordova run android」は、Android端末にCordovaプロジェクトを転送します。
使う場合には最初の3つの変数の値を修正してください。
関連記事