RPGツクールMV:(10) 町をつくる―宿屋編
今回から4回にわたって町をつくります。
町の中に宿屋、道具屋、武器・防具屋をつくり、町の人も配置してみます。
まずは宿屋をつくります。
町をつくる
まず、左ペインのプロジェクト上で右クリック→「新規」をクリックします。
「マップの設定」では「名前」を「CITY」、「幅」10、「高さ」10にし、「タイルセット」を「外観」にしました。
適当に壁をつけて部屋を区切りました。
これらのタイルはすべてタイルセット「外観」に入っています。
右上が宿屋、右下が道具屋、左下が武器・防具屋、左上は町の人がいるスペースとします。
宿屋をつくる
宿屋をつくります。イベント編集モードにして、右上隅を右クリック→「新規」を指定します。
宿屋の主を配置したいので、「画像」をダブルクリックして、「画像の選択」画面から、人の画像を選びます。
ここでは「People4」から選びました。
オプションは「歩行アニメ」のチェックを外し、「足踏みアニメ」にチェックを入れます。
ここから宿屋の主人との会話イベントを設定していきます。
宿屋の主人に当たったら、
(1) 泊るか泊まらないか確認(1晩10G)
(2) 泊る場合は、10Gあるかないか確認
(2)-2 10Gあれば10G減らして体力を全回復
(2)-3 10Gなければ断りのメッセージを表示
(3) 別れの挨拶を表示
という一連の処理を行うよう設定していきます。
実行内容を右クリックして「新規」を指定します。
イベントコマンドは「文章の表示」を選び、以下のようにメッセージを入力します。
次にその下で実行内容を右クリック→「新規」をクリックし、「選択肢の表示」を指定します。
「選択肢の表示」では、選択肢の数と内容を設定できます。
ここでは「はい」と「いいえ」のままにして「OK」をクリックします。
「実行内容」に「選択肢の表示」が追加されるので、「はいのとき」を右クリックして「新規」を選択します。
「条件分岐」を選び4番目のタブから「お金」にチェックします。
一晩10Gにするので、「10以上」という条件にします。
また、10Gない場合には断りのメッセージを表示するので、「条件を満たさない時の分岐を作成」にチェックをいれて「OK」をクリックします。
実行内容は以下のようになります。
まずは10G以上所持していた場合の処理を設定します。
最初の分岐のところで右クリック→「新規」を指定します。
「パーティ」から「所持金の増減」を指定します。
「操作」は「減らす」で、「オペランド」は「定数」で「10」にします。
これで所持金を10G減らすことができました。
続いて体力を全回復させるため、その下に「新規」で実行内容を追加します。
イベントコマンドから「アクター」の「全回復」を指定します。
アクターは「固定」で「パーティ全体」を指定します。
さらに「文章の表示」をついかして「ありがとうございます。」を表示させます。
宿に泊まって一晩たったことを示すため、画面をフェードアウトさせ、その後フェードインします。
イベントコマンド「フェードアウト」と「フェードイン」をそれぞれ実行内容に追加します。
ここまで終わったら、実行内容で、所持金が10Gに満たない場合のところ(「それ以外のとき」となっている部分で新規に実行内容を追加します。
ここでは文章の表示でお金が足りないことを表示します。
最後に、すべての条件分岐処理が終わったところに、文章を表示させます。
このときは、「またお越しください」というメッセージにして、一晩泊ったときも、泊まらなかった時も同じメッセージが違和感なく表示されるような内容にしました。
これで宿屋の処理は終わりです。
町と世界マップとの移動の設定
町と世界マップとをつなぎます。
まず町の一番下の部分2か所にイベントを指定します。
「イベントコマンド」は「場所移動」を指定します。
「MAP001」を指定し、町のタイルを置いた場所を指定します。
この設定を町の出口にあたる部分2か所に指定します。
町の内部のイベント設定状況は以下のようになりました。
次に世界マップの町タイルの上でイベントを設定します。
イベントを追加し、「CITY」の入り口を指定します。
これで町に入って宿屋で10G支払うと体力が全回復するようになりました。
以下の動画で確認できます。
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