最近はやりのパスワード詐欺か?と勘違いした話
先日、必要があって妻の銀行口座に50万円を振り込みました。
私がメインに使っている銀行は三井住友銀行で、夜にインターネットバンキングで振り込みました。
夜間に振り込んだ場合、振込先の口座番号を入力しても、振込先の名義が表示されません。この場合、自分で振込先名義を入力して送金しなければなりません。私も妻の名前を入力して送金をしました。
三井住友を名乗る女性からの確認電話
翌日、私の携帯電話に三井住友銀行の窓口を名乗る女性から電話がありました。その番号はフリーダイヤルでした。曰く、送金先の口座名義が間違っているので、名義の確認をしてほしいということを先方から言われている、ということでした。私の方で入金先が間違いないことを確認したら、今かかってきているフリーダイヤル宛にかけ直してほしい、ということで、その際に確認のために、氏名、口座番号、第一暗証番号が必要になる、と言われました。
電話を切った後に、暗証番号が必要、というフレーズが気になりました。なぜなら、銀行が暗証番号を電話で聞くことはありません、と再三聞いていたからです。
試に、かかってきたフリーダイヤルをインターネットで検索してみると「怪しい電話番号」として報告が数件あがっていることがわかりました。
この時点で、この電話が詐欺であるという考えが、確信に近いものになりました。
しかし、送金しようとした金額や、わたしが振込先として指定した名義のほか、私の携帯電話の番号まで知っていたということは、かなりの情報を相手が把握していることになります。
どうやってそこまで知ることができたのでしょうか?恐ろしくなってきました。
銀行の窓口で直接確認
すぐに妻にこの話をして、まずは口座にお金が振り込まれているのか確認してほしい、と伝えると、家に帰らないとわからないので今夜になる、とのことでした。
そのとき、もしかしたら口座名義は旧姓かもしれない、と言われました。
確かに、旧姓ならば名義が違うので入金はできません。詐欺なのか、振込先の名義が間違っていたのか、どちらが本当の理由なのかわからなくなってきました。
三井住友銀行の窓口を名乗る人は、今日中に連絡すれば今日中に入金処理ができるが、3日間連絡がなければ振込みを中止してお金を戻す、と言っていたので、本当に三井住友銀行であれば、放っておけば入金処理はキャンセルされることになります。だから、とりあえず放っておいて様子を見てもよかったのですが、もし三井住友銀行出なかった場合、私の個人情報がかなりの深度で把握されていることになるので、やはり確認しておいた方がいいと考えました。
そこで、電話で三井住友銀行に問い合わせるのはなんだか怖かったので、直接会社の昼休みに三井住友銀行に行きました。
三井住友銀行の窓口で、事情を説明し、入金額と振込先を伝えると、確かに先方に送金処理をしているとのことでした。ただし、先方が受け取ったかどうかは三井住友銀行側では調べることはできず、結局入金が完了しているかどうかはわからないということでした。
しかし、私には手掛かりがもう一つありました。私の携帯電話にかかってきたフリーダイヤルの番号です。これを伝えて調べてもらうことにしました。
待つこと数分。結論から言うと、まぎれもない三井住友銀行からの正しい連絡でした。
このフリーダイヤルで調べてもらったところ、三井住友銀行のインターネットバンキングのフリーダイヤルで、私に電話をした担当者を調べて、確かにそういう連絡をしたということを確認したとのことでした。また、暗証番号は、口頭で伝えるのではなく、音声電話に代わってボタンを押す方式のものになるとのことでした。
確かに、三井住友銀行のウェブサイトでは、「第二暗証番号を聞くことはない」と明記されていますが、「第一暗証番号を聞くことはない」とは書いてありません。
その後、三井住友銀行に電話して、名義が異なっていたことを伝えました。
それにしても、インターネット上に書かれていた、怪しい電話番号のサイトの情報が間違っているのか、それとも昔は本当にこの電話が怪しい電話番号だったのか、改めて、インターネットの情報を鵜呑みにせずに、重要なことを確認するときは、直接相手に会って確認することが大事だと感じました。
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