HOME技術ExcelExcel VBA:メールを送信する

Excel VBA:メールを送信する

Excel VBAからメールを送信するボタンをつくります。
パスワードロックをかけたブックを利用していて、パスワードがわからなくなったらメールを送信してパスワードを教える機能を付けようと思い、調べました。
調べた後に、パスワードロックをしても突破する方法がいくつもあることを知り、パスワードロックをかけること自体無意味なことかと考えています…

CDO(Microsoft Collaboration Data Objects)を使用可能にする

「開発」メニューよりデザインモードにして、「挿入」→「ActivXコントロール」→「コマンドボタン(ActiveXコントロール)」を設置します。
右クリックしてプロパティを開いて、オブジェクト名を「sendMail」、Captionを「メール送信」にします。

デザインモードのまま、配置したボタンをダブルクリックしてVBAのコード入力画面を開きます。

「ツール」→「参照設定」を指定します。

「参照可能なライブラリファイル」の一覧から「Microsoft CDO for Windows 2000 Library」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。

コード

Dim sendMailObject As New CDO.Message
With sendMailObject
With .Configuration.Fields
.Item(cdoSMTPServer) = “xxx.xxx.xxx” ‘ SMTPサーバ
.Item(cdoSendUsingMethod) = “cdoSendUsingPort”
.Item(cdoSMTPServerPort) = 587 ‘ 送信ポート名
.Item(cdoSMTPConnectionTimeout) = 60 ‘ タイムアウト時間
.Item(cdoSMTPAuthenticate) = cdoBasic ‘ SMTP認証の種類
.Item(cdoSMTPUseSSL) = False ‘ SSL
.Item(cdoSendUserName) = “xxxxxxx” ‘ 送信ユーザアカウント名
.Item(cdoSendPassword) = “xxxxxx” ‘ 送信パスワード
.Item(cdoLanguageCode) = CdoCharset.cdoShift_JIS ‘ 文字コード
.Update
End With
With .Fields
.Item(“urn:schemas:mailheader:X-Priority”)= 1
.Item(“urn:schemas:mailheader:X-MsMail-Priority”)= “High”
.Update
End With
.MDNRequested = False ‘ 開封確認
.MimeFormatted = True ‘ MIMEを使った書式設定
.From = “xxx@xxx.xxx” ‘ 送信元メールアドレス
.To = “xxx@xxx.xxx” ‘ 宛先メールアドレス
.Subject = “xxxxxx” ‘ メール件名
.TextBody = “xxxxx” ‘ メール本文
.Send
End With
Set sendMailObject = Nothing
End Sub

メール送信をする際には、送信用のユーザアカウント、パスワード、SMTPサーバ名が必要です。
cdoSMTPUseSSLはSSLを使った送信をするか否かを指定するものです。
SSLを使う場合にはTrueを指定しますが、エラーが出る場合もあります。
送信元メールアドレスは、架空のメールアドレスでもいいので、xxx@xxx.xxxという形式の指定をします。指定がおかしいとエラーが出ます。

関連記事

Excel VBAでシートを並び替える

ExcelVBAでシート内のデータを並び替える方法です。 VBAのコード Endrow  = Worksheets(SheetName).Range(“A1”).End(xlD…続きを読む

Excel VBA:フィルタを操作して絞り込む

Excel VBAでフィルタ操作をして、行を絞り込みむ方法です。 コード Sub autoFilter(Retsu, Atai) Worksheets(“シート名”).Rang…続きを読む

Excelでワークシートを追加しようとすると「名前が変更されたか、移動や削除が行われた可能性があります」というエラーが表示される

Excelでワークシートを追加しようとしたら、「****\ワークシート.xlsxが見つかりません。名前が変更されたか、移動や削除が行われた可能性があります。」と表示されて、ワークシートを追加することが…続きを読む

Excel:別のExcelファイルの値を参照したファイル

Excelでは、別のExcelファイルの値を参照させることができます。 その際、2つのExcelを開いておき、一方から他方のセルをクリックすることで参照させることができます。 このとき、参照先のExc…続きを読む

Excel VBAで「はい」「いいえ」の条件分岐をする

Excel VBAでメッセージ(質問)を表示して、ユーザに「はい」「いいえ」の選択をさせて、その結果で処理を分岐させる方法です。 if文による条件分岐 条件分岐には以下のようなif文を使います。 If…続きを読む

Excelでセルに入力できる文字数制限を設定する

Excelで、セルに入力できる字数の制限を設定する方法です。 全角・半角問わず字数制限する メニューから「データ」を選択し「データの入力規則」をクリックします。 データの入力規則設定画面で、「設定」タ…続きを読む

Excel VBA:最終行番号を取得する

Excelでデータ管理をしていて、VBAでその全データに対して何らかの処理を行う場合、1行目から最終行までループさせて処理を1行ずつ行う場合には、最終行を取得する必要があります。 今回は、最終行を取得…続きを読む

Excelで数式のみをコピーする

Excelで数式だけをコピーして貼り付ける方法です。 以下のように、セルC6に入力されている数式を、セルD6にコピーしたい場合、セルの右下をドラッグしてD6に持っていくと枠線やセルの背景色などの余計な…続きを読む

Excel VBA:フォルダを開く

Excelでボタンをクリックしたらフォルダを開くようにするVBAです。 Shell EXPLORERPATH & OPENFOLDER , vbNormalFocus EXPLORERPATH…続きを読む

Excel:改行を含むテキストを置換する

Microsoft Excelで、セルの中で改行しているテキストを置換する方法です。 以下のように、 あああ いいい という改行を含むテキストを「おおお」というテキストに置換します。 改行を含めたテキ…続きを読む