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巾着のつくり方2

巾着のつくり方の第二弾です。前回とあまり変わっていないかもしれませんが、今回はより丁寧にやってみました。

寸法

高さ40cm、幅30cmの巾着をつくります。
縫い代を考慮して、45cm × 70cmで布を断裁します。

端の始末

まずは外周をぐるっとジグザグにミシンをかけます(ミシンにジグザグ縫いモードがついていることが前提)。

この画像では、右端はほつれていないので始末していません。

ひも通し口にくせをつける

ひもを通す部分をアイロンで3つ折りにします(画像の下の部分)。

拡大すると以下のような感じです。

このように、アイロンを使う作業は、必ずアイロンを使ってやるときれいに仕上がります。
待ち針やクリップで押さえると手間がかからずに済むのですが、布にくせがついていないので、戻ってきてしまいます。そのため、アイロンを使ってくせをつけるとより確実です。

布を袋状に縫う

3つ折りにした部分は、あとで紐を通す穴になります。3つ折りにしたすぐに下の部分、3つ折りが終わった部分に待ち針などでしるしをつけて、3つ折りにした部分を一旦広げます。

布の長い辺を半分に折ります。

半分に折った状態で、底になる部分(3つ折りとは反対側の部分)の折ってある部分から縫いすすめ、端まで来たら90度回転させて、待ち針をうった部分まで縫います。

下の画像では、矢印の始まり部分が、半分に折った始点になります。右端は巾着の底になる部分で、左側の縦に線が引いてある部分まで縫います。

アイロンで開く

今度は、巾着の側面の縫った部分をアイロンを使って開きます。

下の画像のように、しっかりと、縫った部分まで開くようにします。
待ち針をうって縫わなかった部分も全部同じようにアイロンで開きます。

ひも通し口の補強

ひも通し口をつくる前に、ひも通し口の、開いている部分を補強します。
ここを補強しなくても作れるのですが、ちょっとしたことでビリビリと糸がほつれてきてしまうので、必ず補強しましょう。

以下の画像のように、ひも通し口になる側(巾着の上側)の、アイロンで開いた部分をまっすぐ合わせるようにしてミシンにセットします。
このとき、袋になっている裏側の部分まで縫ってしまわないように、裏側になる布は手前に手繰り寄せておきます(多少ミシンの手前が布でごちゃっとします)。

アイロンで開いた部分の左側の端から、ミシンで縫った部分の境目までまっすぐに縫います(赤線)。
そのあと、青い線のように縫います。

ひも通し口が終わるところまで縫ったところです。
この後、針を布に刺したまま、布押さえをあげて、布を90度右に回転し、青い矢印の側に縫えるようにセットします。

布を90度右に回転させたところです。
この後、青い矢印のように、まっすぐ下に縫っていきます。

まっすぐ下まで縫ったところです。この後、また布を右に90度回転させて、青い矢印の方向に縫えるようにセットするのですが、その前に、一旦今縫った道を戻るように、後ろに同じだけ縫い戻ります。
さらに、またまっすぐ下に縫います。
このように同じところを複数回縫うことにより、強度を増します。
この部分はちょうど布が開いてしまう部分なので、何回か縫うことで強度を増しておきます。

90度、布を右に回転させました。また下方向に縫い進めます。これでひも通し口の補強は終わりです。

以下、おさらいです。
今縫ったのは、アイロンで割った部分の左側から右側にかけて以下のように縫い進めました。

また、底の部分は、1~2往復して強度をましています。

ひもを通す穴をつくる

次にひもを通す穴を縫います。
最初にアイロンで3つ折りにしたことを覚えているでしょうか。
その時の折り目がまだついているはずです。
その折り目に沿って、3つ折りにします。
ここに至るまでに折りが弱くなっている可能性が高いので、3つ折りにしたら、待ち針で固定しておきましょう。
3つ折りはぐるっと一周します。

ミシンの台の一部がはずれる機械については、カパっとはずします。
はずすことで巾着などの筒状になるものを通して縫いやすくなります。

以下の画像のように、ひもの通す穴の部分を縫えるようにミシンに左側から通します。

後は、青い線の方向に一周ぐるっと縫います。
待ち針の手前まで来たら、一旦縫うのを止めて、待ち針を抜き、また縫い進めます。

ミシンの台の一部がはずれない機械の場合には、裏側の布を縫ってしまわないように、左側に裏側の布を手繰り寄せながら縫っていきます。この場合は、常に裏側を縫わないように気を使うため、ゆっくりと進めていきましょう。

ひもを通す

ひも通しにひもを結びつけます。
ひもの長さは、袋の両端からひもが5cm程度出るくらいにします。

ひもを通す穴に、ひも通しを入れていきます。

ぐるっと一周ひもを通すと、以下のようになります。

巾着が裏返しになったままなので、一旦巾着を表に返します。

ひもの端を結んだら完成です。

以下は、ひもを絞ったところです。

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