JAVAの多次元配列
多次元配列とは、配列変数の要素の表現がHareitsu[0]であるのに対し、Hairetsu[0][0]と表すことができる配列変数です。
多次元配列の用途
多次元配列を使うと、ゲームで言うならばマップの配置に応用できます。
例えば、平地を0、森を1、町を2という風に決めて以下のような地図をつくった場合、以下のようになります。
これを多次元配列で管理すると、以下のようになります。
主人公の現在地がHairetsu[2][4]の場合、町に着いた、というような判定ができるようになります。
なお、この場合のHairetsuは、2次元なので、二次元配列と呼びます。
二次元配列の宣言
配列の宣言と同様に、以下のように宣言します。
int[][] Hairetsu = new int[3][5];
直接代入する場合には、以下のように書きます。
int[][] Hairetsu = { {0,0,1,1,0,1}, {1,0,1,1,0,1}, {1,0,0,0,2,1}, {1,1,1,1,1}};
以下のように書くと「1」が表示されます。
int[][] Hairetsu = { {0,0,1,1,0,1}, {1,0,1,1,0,1}, {1,0,0,0,2,1}, {1,1,1,1,1}};
System.out.println ( Hairetsu[0][1] );
なお、上記の表現のとおり、多次元配列はJAVAの場合、正しくは「一次元配列の中の各要素に、一次元配列が格納されている」形になっています。
そのため、要素数を確認するには以下のように書きます。
Hairetsu.length; // 最初の配列の要素数
Hairetsu[0].length; // 2次元目の配列の要素数
実際にコードを書くと以下のようになります。
int[][] Hairetsu = { {0,0,1,1,0,1}, {1,0,1,1,0,1}, {1,0,0,0,2,1}, {1,1,1,1,1}};
System.out.println ( Hairetsu.length );
上記のコードでは「4」と表示されます。
int[][] Hairetsu = { {0,0,1,1,0,1}, {1,0,1,1,0,1}, {1,0,0,0,2,1}, {1,1,1,1,1}};
System.out.println ( Hairetsu[0].length );
上記のコードでは「6」と表示されます。
関連記事
Eclipseで分離したウィンドウを元に戻す
Eclipseを使って、ウィンドウを分離する場合には、分離したいウィンドウのバーをクリックして、アプリケーション外に移動します。 分離したウィンドウを結合する 分離したウィンドウを元に戻すには、「ウィ…続きを読む
JAVAで変数を使う:変数宣言と変数の型
変数とは、プログラム内で利用される「値」を入れるための「器」です。 変数は一定の規則に従えば、任意の名前を付けることができます。 変数はどのように使うのかというと、例えば、Hensuという名前を変数を…続きを読む
JAVAのループ処理:while文
ある条件を満たしている間は、決められた処理を繰り返す、という命令文が、ループ処理です。 JAVAのループ処理には以下の2つがあります。 while文 do~while文 for文 今回はwhile文に…続きを読む
WindowsにJAVA実行環境「Pleiades」をインストールする
プログラミングを学習するためにJAVAでアプリケーションをつくることにしました。手始めに、Windows 10にJAVAの実行環境をつくります。 Windows 10にJAVAの開発環境をつくる JA…続きを読む
JAVAのパッケージ
パッケージとはクラスのさらに上の概念です。 あるパッケージに属するクラスは、同じ名称であっても別のパッケージのクラスとは別物として扱われます。 「aaa」パッケージの「cde」というクラスと、 「bb…続きを読む
JAVAでクラスを生成する
JAVAでは、一つのソースファイル(.javaファイル)ごとに最低でも1つのpublicクラスが必要になります。 publicクラスは、1つのソースファイルに1つしか設定できません。 publicでな…続きを読む
JAVAのローカル変数とグローバル変数
変数には、その有効範囲が定められています。 この有効範囲のことをスコープと言います。 スコープ内では変数を利用できますが、スコープ外ではその変数は存在しないことになり、利用することができません。 ロー…続きを読む
JAVAのループ処理:do~while文
JAVAのループ文には、while文というものがあります。 while文は、条件式に合致している間、処理を続けるというものです。while文は、まず条件を判定して、その後に処理を行います。 これに対し…続きを読む
JAVAの条件式で文字列を比較する場合の注意点
JAVAのif文などで条件式において文字列を比較する際には、数値を比較する場合と違う書き方をしなければなりません。 if ( Mojiretsu.equals(“文字列”) {…続きを読む
JAVAのエスケープシーケンス
例えば、以下のように、ダブルクォーテーションを出力したい場合には、どのように書けばいいでしょうか。 System.out.println(“””); 上のように書い…続きを読む