HOME生活金融確定申告をする(青色申告)―青色申告の前準備

確定申告をする(青色申告)―青色申告の前準備

青色申告をするには、事前に届け出をして、今後は毎年「青色申告」で確定申告をしる旨を表明しなければなりません。

個人事業主であっても青色申告をすることはできます。今回は青色申告をするための前準備について説明します。

なお、今回の青色申告を提出する事業は、アフィリエイトを自宅で行っているケースとして説明します。

青色申告するための届け出

青色申告できるようになるためには、以下の届け出を税務署に提出して受理されなければなりません。

  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • 所得税の青色申告承認申請書
  • 本人確認書類(写)添付台紙

「受理」といっても難しいことはなく、上の2つの書類に間違いなく記入してあれば受理されます。

これらの提出は、3月15日までに行わなければなりません。それ以降になってしまうと、次の年は白色申告のままで、その次の年から青色申告ができるようになります。
つまり、2017年3月15日までにこれらの書類が受理されれば、2017年1月1日~12月31日の確定申告は青色申告できるようになる(2018年2月15~3月15日までに提出する分)、ということです。

個人事業の開業・廃業等届出書の記入

(ダウンロード:個人事業の開業・廃業等届出書)←国税庁

個人事業の開業・廃業等届出書は、事業を開始した日から1か月以内に提出しなければなりません。

以下では最低限記入すべき項目を説明しています。

①届先の税務署名

届ける税務署の名前を書きます。税務署は事業を行っている場所を管轄しているところになります。詳細は以下から調べられます。

国税庁:国税局の所在地及び管轄区域

②提出日

直接書類を提出する場合には当日の日付を記入します。
郵送する場合には消印が押される日付を記入します。

③納税地

自宅で行うので「住所地」又は「居住地」にチェックを入れます。
郵便番号、住所、電話番号を記入します。

④氏名

自分の氏名を漢字とフリガナで記入し、印鑑を押します。
印鑑は三文判で構いません。

⑤生年月日

自分の生年月日を記入します。

⑥個人番号

マイナンバーを記入します。

⑦職業

ここに何を書くかによって課税されることがあります。
アフィリエイトでよく使われるのが「文筆業」です。

迷った場合には、総務省の「日本標準職業分類」を参考にしてもいいでしょう。

総務省:日本標準職業分類 分類項目名

フリーランスでアフィリエイトメインで生計を成り立たせている場合には、健康保険組合に加入するために、課税される職業として申告しなければならないこともありますので注意しましょう。

⑧届出の区分

「開業」を丸で囲います。

⑨所得の種類

「事業(農業)所得」にチェックを入れます。

⑩開業・廃業等日

事業を開始した日付を記入します。
届出は事業を開始して1か月以内に提出することになっているので、最長でも提出日の1か月前の日付になります。

⑪開業・廃業に伴う届け出書の提出の有無:「青色申告承認申請書」又は「青色申告の取りやめ届出書」

「有」にチェックを入れます。

⑫開業・廃業に伴う届け出書の提出の有無:消費税に関する「課税事業者選択届出書」又は「事業廃止届出書」

「無」にチェックを入れます。

⑬源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書の提出の有無

「無」にチェックを入れます。

このほかの入力項目

このほかにも入力項目がありますが、アフィリエイトを副業で自宅でやる場合には不要な項目です。
ちなみに「屋号」欄は、適当な名前を屋号として自由に届け出ることができますが、「株式会社」というような実際の会社を連想させるような表現はできません。この欄には何も書かなくても問題ありませんので、特にこだわりがなければ未記入のままでいいでしょう。

所得税の青色申告承認申請書の記入

(ダウンロード:青色申告承認申請書)←国税庁

青色申告するためには承認申請書も提出しなければなりません。

①届先の税務署名

届ける税務署の名前を書きます。税務署は事業を行っている場所を管轄しているところになります。詳細は以下から調べられます。

国税庁:国税局の所在地及び管轄区域

②提出日

直接書類を提出する場合には当日の日付を記入します。
郵送する場合には消印が押される日付を記入します。

③納税地

自宅で行うので「住所地」又は「居住地」にチェックを入れます。
郵便番号、住所、電話番号を記入します。

④氏名

自分の氏名を漢字とフリガナで記入し、印鑑を押します。
印鑑は三文判で構いません。

⑤生年月日

自分の生年月日を記入します。

⑥職業

ここに何を書くかによって課税されることがあります。
アフィリエイトでよく使われるのが「文筆業」です。

迷った場合には、総務省の「日本標準職業分類」を参考にしてもいいでしょう。

総務省:日本標準職業分類 分類項目名

フリーランスでアフィリエイトメインで生計を成り立たせている場合には、健康保険組合に加入するために、課税される職業として申告しなければならないこともありますので注意しましょう。

⑦事業所又は所得の基因となる資産の名称及びその所在地

名称には「自宅兼事務所」、所在地は「納税地」に書いた住所と同じものを書きます。

⑧所得の種類

「事業所得」にチェックを入れます。

⑨いままでに青色申告承認の取り消しを受けたこと又は取りやめをしたことの有無

そのような経験はないので、「無」にチェックを入れます。

⑩相続による事業承継の有無

そのような経験はないので、「無」にチェックを入れます。

⑪簿記方式

今回は65万円の控除を受けるため「複式簿記」にチェックを入れます。

⑫備付帳簿名

青色申告時にこの帳簿を提出します、という宣言のようなものですが、必要なものをここで書かなかったからといってあとで困ることがあるわけではありません。
必要なものは書いていなくても提出するし、逆に書いてあっても不要であれば提出しなくても構いません。
今回は、アフィリエイトの青色申告なので、「現金出納帳」と「経費帳」にチェックを付けておきました。

本人確認書類(写)添付台紙

(ダウンロード:本人確認書類(写)添付台紙)←国税庁

以下で述べる本人確認書類を添付する台紙です。
本人確認書類はすべてコピーを添付します。コピーをするときには、表裏の両面ともコピーします。

税務署に届け出る

さて、税務署に届けるには、開業届と青色申告承認申請書の2つの書類のほか、本人確認書類が必要になります。本人確認書類は以下のうちいずれかです。

  1. マイナンバーカード
  2. マイナンバー通知カード又は住民票の写し
    +マイナンバーの持ち主を確認できる書類の写し

マイナンバーカードがない人は必然的に2番の書類を用意しなければなりません。
マイナンバーの持ち主を確認できる書類とは以下のものです。このうちから1つ選びコピーします。

  • 運転免許証
  • 公的医療保険の被保険者証
  • パスポート
  • 身体障碍者手帳
  • 在留カード

届け出は、居住している場所を管轄する税務署になります。わからない場合には以下から調べられます。

国税庁:国税局の所在地及び管轄区域

提出は直接窓口に持って行っても、郵送しても構いません。
郵送にする場合には、以下のものを送ります。

  • 「控え」として上記の2種類の書類のコピー
  • 本人確認書類のコピー(カードや通知書はすべて裏表コピーしておく)
  • 返信用封筒(切手も貼っておく)

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