本返し縫いで強度を増す
ポーチなどを手縫いでつくる場合、通常の波縫いだと強度が弱く、ちょっとひっぱたら変形してしまうことがあります。
そこで、ミシンで縫った時のように強度の強い縫い方として、本返し縫いを調べました。
本返し縫い
まず、裏側となる面から針を刺します。
玉結びのところで止まります。
この場合の本来の進行方向は右ですが、本返し縫いの場合は、一端戻ります(この場合は左に戻って針を表面から裏面に刺します。
裏面から見ると、このようになります。玉結びよりも後ろに戻っています。
次に、裏面から表面に向かって針を刺します。このとき、玉結びをした部分を超えて、先ほど戻った距離の倍の距離進みます。
裏面から見たところ。下のような状態になります。
表面を見るとこのようになっています。
表面から裏面へ針を刺します。このとき、最初の縫い目の手前まで戻ります。
表面から見ると以下のようになります。
裏面からみると、このようになります。
さらに同じ間隔で前に進みます。
裏面から見るとこのようになります。
表面からみるとこのようになります。
さらに半分戻って表面から裏面に針を刺します。
表面からみると以下のようになります。
裏面からみると、以下のようになります。進んでは半分戻って…の繰り返しで最後まで縫います。こうやって縫うことで強度が増します。
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