QNAPのSMBバージョンを変更する
NASとして、QNAPを利用していますが、Windowsからアクセスする場合に、QNAP側のSMBのバージョンとWindows側のSMBが異なるとアクセスできないという問題がありました。
SMB1.0という古いバージョンはWindows10ではデフォルトでは許可されていないため、許可することでQNAPにアクセスできるようになるのですが、SMBのバージョンをあげた方がアクセスは早くなるということなので、QNAP側のSMBバージョンをあげる方法を調べました。
SMBとは
SMBとは、Server Message Blockの略で、Windowsのネットワークにおいて、共有を行うための通信プロトコルです。
SMB1.0はWindowsXPや2000から採用されている。
SMB2.0はWindowsVistaから、
SMB3.0はWindows8以降になって採用されています。
SMBは新しいバージョンの方が信頼性が高いのですが、サーバ側(QNAP側)のバージョンが低ければ、そのバージョンでクライアントは接続することになります。
WindowにSSHクライアントをインストールする
スタートアップ→「設定」→アプリ→オプション機能→OpenSSHクライアント
「インストール」を選べば、SSHクライアントがインストールされます。
インストール後は、コマンドプロンプトからSSHコマンドが使えるようになります。
QNAPでSSHによるアクセスを許可する
QNAPの管理画面からログイン→「コントロールパネル」→「Telnet / SSH」→「SSH接続を許可する」にチェックを入れる。
WindowsからQNAPのSMBバージョンを変更する
コマンドプロンプト起動→ssh [ユーザ名]@[QNAPのIPアドレス]→Enter→[QNAPの[ユーザ名]のパスワード]→Enter
ssh [ユーザ名]@[QNAPのIPアドレス]とは、ユーザがadminで、IPアドレスが192.168.0.0、パスワードがpasswordのときだと、
ssh admin@192.168.0.0
password
のように入力します。
パスワード入力時は、入力した形跡は表示されませんが、正しければ認証されます。
ログインに成功すると、
[~] #
と表示されます。
次に変更したいSMBバージョンを選んでコマンドを入力します。
smb2enable —> SMB2.0の場合
smb21enable —> SMB2.1の場合
smb3enable —> SMB3.0の場合
いずれかに指定すると、ほかのバージョンはオフになったようなメッセージが表示されますが、新しいバージョンは古いバージョンをサポートしています。
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