Windows10にアップグレードしたらApacheが起動しなくなった

Windows7からWindows10にアップグレードしたところ、Apacheが起動しなくなりました。
Apacheが起動しなくなる理由には大きく2つあります。
1つ目は、httpd.confの書き間違いです。Apacheは設定ファイルであるhttpd.confをカスタマイズして使うので、書き方を間違えてしまうと起動しなくなります。
2つ目は、ポート80番をほかのソフトが使用している場合です。Apacheとは別にウェブサーバソフトが起動していると競合してしまい、起動できなくなります。
前者の理由は、Apacheの導入時に設定するものなので、httpd.confを書き換えたら起動しなくなった、ということになり、原因を特定できます。
後者の理由は、今までApacheが起動していたのに、IISが起動するようになったせいで、Apacheが動かなくなった、ということになります。
今回は、Windows 10にアップグレードしたら、Apacheが起動しなくなったので、別のソフトがポート80番を利用している、ということが原因と考えられます。
Windows 7でも同じ問題があり、このときはIISというウェブサーバが起動していたことが原因でした。今回もその線が怪しそうです。
解決策1:Apacheで使うポート番号を変える
Apacheのインストールフォルダ→「conf」→「httpd.conf」をテキストエディタで開きます。
Listen 80と書いてある部分を、Listen 1111など、適当な数字に変えます。
このとき、ほかのサービスが使っていない番号にしてください。

同様に、ServerName localhost:80も、ServerName localhost:1111など、適当な数字に変えます。

こうすることで、「http://localhost:1111/」とブラウザに入力すれば、Apacheのルートディレクトリが表示されるようになります。
ただし、この方法だと、「:1111」とポート番号を常に明示してあげなければならなくなります。「htto://localhost/」だけでアクセスさせたいのであれば解決策2を試してください。
解決策2:IISを停止させる
Windows 10にアップグレードすると、今まで停止させていたサービスが動作してしまうことがあります。IISもWindows 7の時に止めておいたものが、10にアップグレードしたタイミングで有効化されてしまいました。
止めるためには、スタートの上で右クリックして「コントロールパネル」をクリックします。

「プログラムと機能」をクリックします。

「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。

一覧から、「インターネットインフォメーションサービス」→「World Wide Webサービス」のチェックを外します。「OK」をクリックします。

コンピュータを再起動すると、無事、Apacheは起動しました。
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