JAVAで変数を使う:変数宣言と変数の型
変数とは、プログラム内で利用される「値」を入れるための「器」です。
変数は一定の規則に従えば、任意の名前を付けることができます。
変数はどのように使うのかというと、例えば、Hensuという名前を変数を定義したとします。
Hensu = 10;
と書くと、Hensuという変数に「10」という値が格納されます。これを「代入」といいます。
さらに、
Hensu = Hensu + 1;
と書くと、Hensuの値は「11」になります。
このようにHensuは、プログラム内で様々な値を代入したり計算したりして利用されます。
変数名に使える文字列
変数に使える文字列は、以下のものがあります。
- 半角の英数字
- 半角アンダーバー「_」
- 半角ドル記号「$」
- 全角の文字(非推奨)
また、変数名の利用には以下のルールがあります。
変数の宣言
ところで、上記のHensuを定義する場合には、JAVAの場合は「変数の宣言」を行わなければなりません(ほかのプログラム言語では宣言を必要としないものもあります)。
変数の宣言とは、「今からこの名前を変数として使いますよ」とプログラム内で定義づけすることです。
変数の宣言は、
型 変数名;
という書き方をします。
上記の例であれば、
int Hensu;
ということになります。
変数の型
さて、変数の宣言の公式として、「型 変数名;」と書きました。変数を宣言するときには必ずこのように書かなければなりません。
型というのは、変数に代入することができるデータの種類を表しています。
int Hensu;
の場合では、intとは「整数」を意味する型なので、Hensuという変数には整数を代入することができるようになります。
反対に、整数以外の値を代入することはできません。
つまり、最初に宣言した型に対応する値しか、その変数には代入することはできない、ということです。
型の種類
以下に変数の型と代入できる値を列挙します。
- boolean(論理値:trueまたはfalse)
- byte(8ビット符号付整数:-128~127)
- char(16ビットUnicode文字)
- double(倍精度浮動小数点数)
- float(単精度浮動小数点数)
- int(32ビット符号付整数:-2147483648~2147483647)
- long(64ビット符号付整数:-9223372036854775808~9223372036854775807)
- short(16ビット符号付整数:-32768~32767)
- string(文字列)
char(文字型)は、代入する場合に、値をシングルクォーテーションで囲わなければなりません。
char MOJI = ‘字’;
string(文字列型)は、代入する場合に、値をダブルクォーテーションで囲わなければなりません。
string MOJIRETSU = “文字列”;
longは代入する場合、値の末尾にL(l)を付ける必要があります。
floatは代入する場合、値の末尾にF(f)つける必要があります。
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