本返し縫いで強度を増す
ポーチなどを手縫いでつくる場合、通常の波縫いだと強度が弱く、ちょっとひっぱたら変形してしまうことがあります。
そこで、ミシンで縫った時のように強度の強い縫い方として、本返し縫いを調べました。
本返し縫い
まず、裏側となる面から針を刺します。

玉結びのところで止まります。

この場合の本来の進行方向は右ですが、本返し縫いの場合は、一端戻ります(この場合は左に戻って針を表面から裏面に刺します。

裏面から見ると、このようになります。玉結びよりも後ろに戻っています。

次に、裏面から表面に向かって針を刺します。このとき、玉結びをした部分を超えて、先ほど戻った距離の倍の距離進みます。

裏面から見たところ。下のような状態になります。

表面を見るとこのようになっています。

表面から裏面へ針を刺します。このとき、最初の縫い目の手前まで戻ります。

表面から見ると以下のようになります。

裏面からみると、このようになります。

さらに同じ間隔で前に進みます。

裏面から見るとこのようになります。

表面からみるとこのようになります。

さらに半分戻って表面から裏面に針を刺します。

表面からみると以下のようになります。

裏面からみると、以下のようになります。進んでは半分戻って…の繰り返しで最後まで縫います。こうやって縫うことで強度が増します。

関連記事
裏地付きファスナーポーチの作り方(手縫い編)
裏地のあるファスナーポーチを手縫いでつくります。 寸法 ファスナー20cm 表地2枚(24cm × 24cm) 裏地2枚(24cm × 24cm) タブ 手順 表地になる布を裏側にして置きます。 ファ…続きを読む
糸通しで針に糸を通す
家庭用ミシン(JANOME poete CP-200)を使って、糸通しで針に糸を通す方法です。 poete CP-200には、上糸を針穴に通す手間を若干省くための仕組みが用意されています。 この機種に…続きを読む
マチを含めた採寸方法
子どもの弁当箱を入れる巾着袋をつくるために、マチのある巾着を作ろうとして、マチを含めた採寸をして布を裁断するにはどのようにすればいいか、考え方をまとめました。 マチを含めた採寸 マチを含めた布を裁断す…続きを読む
裏地なしファスナーポーチの作り方
ファスナーポーチの作り方です。今回は基本ということで、裏地のないファスナーポーチをつくります。 裏地がないので、端の始末は本来ならば3つ折りにするなどして、しっかりとした方がいいのですが、今回は簡単に…続きを読む
工業用ミシン糸を家庭用のミシンで使う
家庭用のミシン糸は300~700m程度のものが大半です。 これに対し、工業用のミシン糸は、1000~3000mほどあり、糸がすぐになくならないうえ、価格も家庭用のミシン糸よりも安くなります。 しかし、…続きを読む
ブックカバーのつくりかた
文庫本サイズのブックカバーの作り方です。 準備 布 36cm x 40cm(1枚) しおり用のひも 20cm(1本) 布1枚でつくります。 しおりになるひもは、ゴムでもただのひもでも構いません。 手順…続きを読む
ボックスファスナーポーチ(裏地付き)のつくりかた
ボックスファスナーポーチ、裏地付きの作り方です。 準備 ファスナー20cm 表布(2枚)10 x 24cm 内布(2枚)10 x 24cm タブ(2枚)3.5 x 6cm 手順 表布にファスナーを縫い…続きを読む
子ども用ガーゼマスクのつくりかた
子どもが喘息もちで、風邪をひくとそこから悪化するため、風邪をひいたらマスクをつけさせるようにしています。 割と咳の症状がおさえられるため、悪くなってきたらマスクをつけることを習慣づけようとしているので…続きを読む
横マチのトートバッグ(裏地なし)をつくる
マチのとりかたを横にしたバッグのつくりかたです。 寸法 本体 40cm x 40cm x 2枚 取っ手 6cm x 40cm x 2枚 手順 取っ手をつくります。 まず取っ手の両端を折り曲げて縫います…続きを読む
携帯用ティッシュケースの作り方
ポケットティッシュ用のカバーや、箱型のティッシュボックスにかぶせるタイプのティッシュカバーではなく、箱型ティッシュボックスの中に入っているティッシュを複数枚取り出して小分けにして持ち運べるようにするた…続きを読む